
ストレートパーマ:憧れのまっすぐ髪へ
生まれつき縮れている髪を、薬の力でまっすぐにする方法、それがストレートパーマです。健康で美しいストレートヘアを手に入れるための鍵は、薬の力と手順を正しく理解することです。ストレートパーマをかける際に用いられる薬は、法律によって医薬部外品に分類されており、第一剤と第二剤の二種類を使います。
第一剤は、髪を柔らかくする役割を担います。クリームのような滑らかな形状で、髪の一本一本に丁寧に塗布していきます。この第一剤にはチオグリコール酸という成分が含まれており、これが髪の内部の結合を一時的に切断し、くせ毛を柔らかくするのです。まるで、固く結ばれた紐を少し緩めるようなイメージです。この段階で、髪はまっすぐになりやすい状態になります。
次に、第二剤を塗布します。こちらもクリーム状で、第一剤と同じように髪全体に塗布します。第二剤には臭素酸ナトリウムや過酸化水素水といった成分が含まれており、これらは酸化剤と呼ばれます。酸化剤は、第一剤によって切断された髪の内部の結合を再び繋ぎ合わせる役割を果たします。つまり、緩めた紐を再びしっかりと結び直す作業です。この結び直す過程で、髪はまっすぐな状態を維持するようになります。
施術の方法には、第一剤を塗布した後に加熱する方法と、加熱しない方法があります。加熱する方法は、薬剤の浸透を促し、より短時間で施術を完了させることができますが、髪への負担も大きくなります。一方、加熱しない方法は、髪への負担が少ない反面、施術時間が長くなります。どちらの方法を選ぶかは、髪の状態や仕上がりの希望に合わせて美容師さんと相談するのが良いでしょう。