進出色で立体感を演出!

進出色で立体感を演出!

コスメが上手くなりたい

先生、『進出色』ってどういう意味ですか?

コスメ研究家

進出色とは、前に出ているように見える色のことで、明るい色や暖色系の色がこれにあたります。反対に後退色は、後ろに下がっているように見える色のことで、暗い色や寒色系の色がこれにあたります。

コスメが上手くなりたい

なるほど。つまり、白やピンクは進出色で、茶色や濃い青色は後退色ということですね。メイクではどのように使われるのですか?

コスメ研究家

その通りです。例えば、アイシャドウでは、進出色を使うとまぶたがふっくらと見え、後退色を使うと奥まって見えます。ファンデーションでは、Tゾーンに明るい色を使うと立体感を出すことができます。

進出色とは。

化粧品で使われる言葉「進出色」について説明します。進出色とは、いくつかの色を並べた時に、手前に飛び出して見える色のことを指します。膨らんで見える色、つまり明るい色や暖色は進出色にあたります。反対に、縮んで見える暗い色や寒色は、後ろに下がってみえるため後退色と呼ばれます。図で見てみると、中央が暗い右側の図形はへこんで見え、中央が灰色の左側の図形は出っ張って見えます。この現象を化粧に利用すると、例えばアイシャドーの場合、白や薄いピンクなどの色を使うとまぶたが膨らんで見え、逆に濃い茶色や濃い青色を使うとへこんで見えます。また、ファンデーションの場合には、顔の中心部分に明るい色のファンデーションを塗ることで、より立体的に見せることができます。

色の奥行き

色の奥行き

色は、平面に塗られているように見えても、奥行きを感じさせることがあります。まるで色が前に出てきたり、後ろに下がったりするように見えるこの効果は、色の進退と呼ばれています。色の進退は、私たちが普段目にしている風景の中でも自然に起こっている現象です。例えば、遠くの山は青っぽく霞んで見え、近くの建物は鮮やかな色で見えます。これは、空気中のちりの影響で遠くの色が弱められて見えるためですが、この色の変化が距離感、つまり奥行きを生み出しているのです。

メイクにおいても、この色の進退は重要な役割を果たします。前に出ているように見える色を、進出色と言います。一般的に、暖色系の色や明るい色、鮮やかな色は進出色とされています。例えば、赤やオレンジ、黄色などの暖色は、見ていると温かさや活気を感じさせ、前に迫ってくるような印象を与えます。また、白や明るいベージュなどの明るい色も、光を反射しやすいため、膨張して見える効果があり、進出色として認識されます。逆に、後ろに下がっているように見える色は、後退色と呼ばれます。寒色系の色や暗い色、くすんだ色は後退色とされています。青や紫、緑などの寒色は、クールで落ち着いた印象を与え、後ろに引いていくような印象を与えます。また、黒や濃い茶色などの暗い色は、光を吸収しやすいため、収縮して見える効果があり、後退色として認識されます。

メイクでは、この色の進退をうまく利用することで、顔に立体感を作ることができます。例えば、鼻を高く見せたい場合は、鼻筋に明るい色のファンデーションを塗り、鼻の側面には暗い色のファンデーションを塗ります。そうすることで、明るい色は進出色として鼻筋を高く見せ、暗い色は後退色として鼻の側面を低く見せる効果が生まれ、鼻が高くすっきりとした印象になります。また、頬をふりたい場合は、頬骨の高い位置に進出色であるチークをのせます。すると、頬骨が前に出ているように見え、顔全体に立体感が生まれます。逆に、顔のエラが張っているのを目立たなくしたい場合は、エラ部分に後退色であるシェーディングを入れます。すると、エラ部分が後ろに下がっているように見え、顔の輪郭がすっきりとした印象になります。このように、色の進退を理解し、メイクに活かすことで、自分のなりたい顔の形に近づけることができるのです。

色の性質 色相 明度 彩度 効果 メイクでの活用例
進出色 暖色系(赤、オレンジ、黄色など) 明るい 鮮やか 前に出て見える、膨張して見える 鼻筋を高く見せる、頬に立体感を与える
後退色 寒色系(青、紫、緑など) 暗い くすんだ 後ろに下がって見える、収縮して見える エラを目立たなくする、小顔効果

進出色の特徴

進出色の特徴

見た目印象を大きく左右する色の効果、特に進出色について詳しく見ていきましょう。

進出色とは、前に進んでいるように見える色のことで、一般的に明るい色や暖色がこれに該当します。具体的には、白、桃色、橙色、赤色などが代表的な進出色です。これらの色は、光をよく跳ね返す性質があるため、実際に面積以上に大きく、膨らんで見えます。その結果、他の色よりも前に出ているような印象を与えます

服においては、進出色を使うことで、特定の部位を強調したり、全体の印象を華やかにすることができます。例えば、白いブラウスは顔周りを明るく見せ、健康的な印象を与えます。また、赤いスカートは視線を集め、活動的な印象を与えます。反対に、体型を隠したい部分には進出色を避けることが賢明です。

化粧においても、進出色は重要な役割を果たします。例えば、チークに桃色を使うと、頬が高く見え、若々しい印象になります。また、口紅に赤色を使うと、唇をふっくらと見せ、華やかな印象になります

一方、進出色と反対の効果を持つのが後退色です。黒色、紺色、青色、紫色などの暗い色や寒色が後退色に分類されます。これらの色は光を吸収しやすく、小さく縮んで見えるため、後ろに下がっているように感じられます。後退色は、落ち着いた印象や知的な印象を与えたい時に効果的です。

進出色と後退色を効果的に使い分けることで、全体のバランスを整えたり、見せたい印象を演出することができます。例えば、膨張して見えやすい腰回りは後退色のボトムスで引き締め、顔周りを明るく見せるために進出色の上着を合わせる、といった組み合わせが効果的です。このように、色の特性を理解することで、より洗練された装いを演出することが可能になります。

項目 説明 具体例 (服) 具体例 (化粧)
進出色 前に進んでいるように見える色。明るい色や暖色。光をよく跳ね返し、面積以上に大きく、膨らんで見える。 白いブラウス:顔周りを明るく見せ、健康的な印象。
赤いスカート:視線を集め、活動的な印象。
体型を隠したい部分には使用を避ける。
桃色のチーク:頬が高く見え、若々しい印象。
赤色の口紅:唇をふっくらと見せ、華やかな印象。
後退色 進出色と反対の効果を持つ色。暗い色や寒色。光を吸収しやすく、小さく縮んで見える。 落ち着いた印象や知的な印象を与えたい時に効果的。腰回りを引き締めたい時など。

アイメイクへの活用

アイメイクへの活用

目の形をより美しく見せるには、アイメイクで色を効果的に使うことが大切です。色の使い方次第で、目の大きさや印象を自由自在に変えることができます。

まず、明るい色は、塗った部分を膨張して見せる効果があります。これを化粧の世界では「進出色」と呼びます。例えば、まぶた全体に明るい色のアイシャドウを塗ると、光を集めてまぶたがふっくらと大きく見えます。白っぽい色や、肌色よりも明るいベージュ、淡いピンクやオレンジなどが進出色にあたります。

反対に、暗い色は、塗った部分を小さく引き締めて見せる効果があります。これを「後退色」と呼びます。濃い色のアイシャドウを目のくぼみに沿って塗ると、彫りが深く、引き締まった印象になります。濃い茶色や灰色、濃い紫色などが後退色にあたります。

涙袋に明るい色を入れると、目を大きく見せる効果も期待できます。涙袋は、目のすぐ下のふくらんだ部分です。ここに明るい色のアイシャドウやラメを乗せると、光が反射して目がうるんで見え、可愛らしい印象になります。涙袋メイクには、白やベージュなどの肌なじみの良い色がおすすめです。

アイラインにも色の効果を活用できます。目尻に濃い色のアイラインを引くと、切れ長の目を演出できます。黒や茶色のアイライナーで目尻を少し長めに、そして少し太めに描くと、目の横幅が強調され、きりっとした印象になります。

このように、アイメイクの色使いを工夫することで、目の形や印象を大きく変えることができます。進出色と後退色の効果を理解し、様々な色の組み合わせを試して、自分にぴったりのアイメイクを見つけてください。

色の効果 使用方法 効果 色の例
進出色(膨張効果) まぶた全体に塗る まぶたがふっくらと大きく見える 白っぽい色、肌色より明るいベージュ、淡いピンク、淡いオレンジ
後退色(収縮効果) 目のくぼみに沿って塗る 彫りが深く、引き締まった印象になる 濃い茶色、灰色、濃い紫色
進出色(膨張効果) 涙袋に塗る 目を大きく見せる、可愛らしい印象 白、ベージュ
後退色(収縮効果) 目尻にアイラインを引く 切れ長の目を演出、きりっとした印象 黒、茶色

顔全体の立体感

顔全体の立体感

顔立ちに奥行きを出すには、色の濃淡をうまく使うことが大切です。化粧下地やファンデーションの色選びと塗り方を工夫することで、顔全体に立体感が出てきます。

まず、顔の中心、すなわちおでこ、鼻筋、あごには、明るい色の化粧下地やファンデーションを塗りましょう。光を集めることで、これらの部分が前に出て見え、顔全体が明るく華やかな印象になります。特に、おでこと鼻筋、あご先を結んだTゾーンと呼ばれる部分は、顔の印象を大きく左右する場所です。この部分を明るくすることで、顔全体が立体的に見え、小顔効果も期待できます。

次に、顔の輪郭部分、つまり髪の生え際や頬骨の下、エラ部分には、暗い色の化粧下地やファンデーションを塗りましょう。これは、影を作ることで、これらの部分を目立たなくさせる効果があります。輪郭を暗くすることで、顔に自然な陰影が生まれ、きゅっと引き締まった印象になります。まるで彫刻のように、顔にメリハリが生まれます。

明るい色と暗い色の境目は、指先やスポンジを使って丁寧にぼかしましょう。色の差がはっきりしていると、不自然な仕上がりになってしまいます。境目を滑らかにぼかすことで、自然な陰影が生まれ、より洗練された立体感が演出できます。

さらに、自分の肌の色に合った色を選ぶことも重要です。明るすぎる色を選んでしまうと、顔全体が白浮きしてしまい、不自然な印象になります。反対に、暗すぎる色を選んでしまうと、顔色が悪く見えてしまいます。自分の肌の色に合った色を選ぶことで、自然で健康的な立体感を出すことができます。

このように、明るい色と暗い色のファンデーションを estratégicamente使い分け、丁寧にぼかすことで、顔全体に自然な立体感を作ることができます。ぜひ、この方法を試して、理想の顔立ちを手に入れてください。

顔の部位 化粧下地/ファンデーションの色 効果
顔の中心
(おでこ、鼻筋、あご、Tゾーン)
明るい色 光を集めて立体感を出し、華やかで小顔効果も期待できる。
顔の輪郭
(髪の生え際、頬骨の下、エラ)
暗い色 影を作り、目立たなくさせて引き締まった印象にする。
明るい色と暗い色の境目 丁寧にぼかす 自然な陰影を作り、洗練された立体感を演出。
全体 自分の肌の色に合った色 自然で健康的な立体感を出す。

色の組み合わせ

色の組み合わせ

色の組み合わせは、仕上がりの印象を大きく左右する大切な要素です。メイクをするときには、色使いの奥深さをぜひ知っておきましょう。

まず、「前に出て見える色」と「後ろに引いて見える色」を上手に組み合わせることが重要です。例えば、暖色系で前に出て見える赤やオレンジなどの色と、寒色系で後ろに引いて見える青や紫などの色を組み合わせると、お互いの色の特徴がより際立ち、鮮やかな印象になります。反対に、同じ系統の色ばかりでメイクをすると、色の違いが分かりにくくなり、のっぺりとした印象になってしまいます。

色の組み合わせを考える際には、使う色の数にも気を配りましょう。たくさんの色を使うと、全体的にまとまりがなくなり、ちぐはぐな印象を与えてしまいます。反対に、使う色を3色程度に絞ると、落ち着いた雰囲気に仕上がります。ベースとなる色、メインに使う色、そしてアクセントとなる色を決め、バランス良く配置することで、洗練されたメイクになります。

さらに、自分の肌の色や顔立ちとの相性も大切です。自分の肌の色に合った色を選ぶことで、肌の透明感を引き出し、より自然で美しい仕上がりになります。また、顔立ちに合わせて色を配置することで、目の大きさや鼻の高さを調整したり、顔全体のバランスを整えたりすることができます。自分の個性やなりたいイメージに合わせて色を選び、配置を工夫することで、より魅力的な自分を引き出すことができます。

ポイント 詳細
色の組み合わせ
  • 前に出て見える色(暖色系:赤、オレンジなど)と後ろに引いて見える色(寒色系:青、紫など)を組み合わせる
  • 同じ系統の色ばかり使用すると、のっぺりとした印象になる
色の数
  • 色を使いすぎると、ちぐはぐな印象になる
  • 3色程度に絞ると落ち着いた雰囲気になる(ベース、メイン、アクセント)
肌の色・顔立ちとの相性
  • 肌の色に合った色を選ぶと透明感が引き出され、自然な仕上がりになる
  • 顔立ちに合わせて色を配置することで、目の大きさや鼻の高さを調整したり、顔全体のバランスを整えることができる

まとめ

まとめ

顔の形を整え、より魅力的に見せるためには、色の使い方を覚えることが大切です。色の選び方次第で、顔に奥行きを出すことができます。これを色の前進と後退と言います。

明るい色、例えば白や薄い桃色は、前に出ているように見えるため「前進色」と呼ばれます。反対に、暗い色、例えば黒や濃い茶色は、後ろに下がっているように見えるため「後退色」と呼ばれます。

この色の性質をメイクに活かすことで、顔立ちを自在に調整することができます。例えば、額や鼻筋など高く見せたい部分には明るい色を使い、頬骨の下や顔の輪郭などスッキリ見せたい部分には暗い色を使います。

さらに、暖色と寒色も重要な要素です。赤やオレンジなどの暖色は、前に出て見える性質があり、青や紫などの寒色は、後ろに下がって見える性質があります。暖色は血色感や健康的な印象を与え、寒色はクールで落ち着いた印象を与えます。なりたい印象に合わせて色を使い分けることで、メイクの効果を高めることができます。

目の周りの化粧に使うアイシャドウでは、明るい色をまぶたの中央に、暗い色を目の際に使うことで、目を大きく見せることができます。肌の色を整えるファンデーションでは、自分の肌の色より少し明るい色を使うことで、肌を明るく見せることができます。また、頬に色を差すチークでは、暖色を使うことで、健康的な印象を与えることができます。

このように、様々な化粧品で色の効果を意識することで、メイクの表現の幅が広がります。色の前進と後退、そして暖色と寒色の効果を理解し、自分の顔の形やなりたい雰囲気に合わせて色を選び、メイクに取り入れてみましょう。きっと新しい自分に出会えるはずです。

色の種類 効果 メイクへの活用例
明るい色(白、薄い桃色など) 前進色:前に出て見える 額、鼻筋など高く見せたい部分に使う
暗い色(黒、濃い茶色など) 後退色:後ろに下がっているように見える 頬骨の下、顔の輪郭などスッキリ見せたい部分に使う
暖色(赤、オレンジなど) 前に出て見える、血色感、健康的な印象 チークに使用して健康的な印象に
寒色(青、紫など) 後ろに下がって見える、クールで落ち着いた印象

化粧品 色の使い方 効果
アイシャドウ 明るい色をまぶたの中央に、暗い色を目の際に使う 目を大きく見せる
ファンデーション 自分の肌の色より少し明るい色を使う 肌を明るく見せる
チーク 暖色を使う 健康的な印象を与える