テカリ防止

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メイク道具

あぶらとり紙:美肌のひみつ

あぶらとり紙は、顔に浮いて出てくる余分な脂を吸い取るための薄い紙です。その歴史は古く、日本では昔から使われてきた化粧道具の一つです。現代でも、多くの人々に愛用されています。 あぶらとり紙の主な材料は、金箔を打つ際に使われる和紙や、植物の繊維から作られる紙です。これらの紙は、とても細い繊維でできており、無数の小さな穴が空いています。この構造が、脂を効果的に吸い取る秘密です。まるでスポンジのように、必要な水分は残しつつ、余分な脂だけを吸い取ってくれます。 あぶらとり紙を使う一番の利点は、化粧を落とさずに、手軽に皮脂の手入れができることです。脂っぽさが気になった時に、さっと取り出して顔に軽く押さえるだけで、余分な脂を吸い取ってくれます。お化粧直し前に使うことで、化粧崩れを防ぐ効果も期待できます。また、持ち運びにも便利なので、外出先でも手軽に使用できます。 あぶらとり紙には、様々な種類があります。素材の違いだけでなく、大きさや形、香りなども様々です。最近では、麻の繊維を使ったものや、竹の繊維を使ったものなど、環境に配慮した素材を使ったあぶらとり紙も人気を集めています。また、香り付きのものや、色付きのもの、模様が入ったものなど、デザイン性にも優れた商品も増えています。自分の肌質や好みに合わせて、ぴったりの一枚を見つけるのも楽しみの一つです。 適切な使い方をすれば、あぶらとり紙は、健やかな肌を保つための心強い味方となってくれます。脂を取りすぎるのも良くないので、一度にたくさん使わず、必要な部分に軽く押さえるようにしましょう。
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白粉:美肌の魔法

白粉は、今の化粧には欠かせないものの一つです。その歴史は古く、江戸時代まで遡ります。江戸時代には、文字通り肌を白く見せるための化粧品として、広く人々に使われていました。当時、白粉の原料としては、お米からとれるデンプンや貝殻、粘土などが使われていました。中でも、鉛白粉と呼ばれるものは、肌への伸びや密着感の良さ、そして価格の安さから、多くの人々に愛用されていました。しかし、この鉛白粉には、使い続けると鉛中毒になってしまう危険性がありました。このため、明治時代に入ると鉛を使っていない白粉が作られ始め、1900年には鉛白粉の使用が禁止されました。 明治時代以降も白粉は進化を続けました。大正時代には、肌色や肉色に着色した白粉が登場しました。この色のついた白粉の登場によって、白粉を使った化粧の方法は大きく変わりました。肌を白く見せるだけでなく、より自然な肌の色味を表現したり、顔の立体感を出すなど、様々な化粧表現が可能になったのです。そして現代では、安全性はもちろんのこと、紫外線から肌を守ったり、肌のうるおいを保ったりするなど、様々な機能を持つ白粉が開発されています。美しさを求める人々にとって、白粉は心強い味方であり続けていると言えるでしょう。白粉の歴史を紐解くと、時代と共に変化してきた美意識や、技術の進歩を感じることができます。これからも白粉は、進化を続けながら、人々の美しさを支えていくことでしょう。