
透明感の秘密:透明エマルション
水と油が混ざり合った乳液のような化粧品でありながら、透明に見える不思議な化粧品、それが透明乳液です。ふつう、乳液は白く濁って見えます。これは、水と油が小さな粒で混ざり合っているため、光がそれぞれの粒の境目でバラバラに反射するためです。この現象を乱反射といいます。透明乳液は、この乱反射が起きないように工夫することで透明になっているのです。
透明乳液を作るには、水と油の光の屈折率を近づけることが重要です。屈折率とは、物質の中で光がどのくらい曲がるかを示す数値です。水と油の屈折率が異なると、光は境目で曲がって乱反射します。しかし、水と油の屈折率を近づけると、光はまっすぐ進むため乱反射が起きにくくなり、透明に見えるようになります。
透明乳液の特徴は、見た目だけではありません。肌に伸ばした時の滑らかな使い心地も魅力です。まるで美容液のように、軽く、さっぱりとした感触で肌に吸い込まれるように馴染みます。これまでの乳液のような、肌に油膜が張ったようなベタつきが苦手な方にもおすすめです。
透明乳液は、見た目にも使い心地にもこだわった、新しいタイプの化粧品と言えるでしょう。透明な見た目という新しさだけでなく、肌への負担が少ない軽い使い心地で、毎日の肌のお手入れを快適にしてくれます。乳液のベタつきが気になって使っていなかった方や、美容液のような使い心地を求める方に、ぜひ一度試してみていただきたい化粧品です。