再商品化

使い終わった化粧品の容器や包装。そのままゴミ箱に捨てていませんか？　実は、これらの容器の多くは「容器包装リサイクル法」の対象となっています。正式名称は「容器包装に係る分別収集及び再商品化の促進等に関する法律」という少し難しい名前ですが、私たちの暮らしと深く関わっている大切な法律です。 この法律は、増え続けるゴミ問題に対処し、資源を大切に使うことを目的として、1995年6月に制定されました。家庭から出るゴミの中には、商品を守るための容器や包装が驚くほどたくさんあります。これらをそのまま埋め立て処分場に捨ててしまうと、あっという間に処分場がいっぱいになってしまいます。また、貴重な資源を無駄にしてしまうことにもなります。そこで、この法律では、容器包装をきちんと分別して集め、再び資源として利用することを推進しています。 具体的には、消費者は市町村のルールに従って容器包装を分別し、決められた場所に排出する必要があります。事業者は、リサイクルしやすい容器包装を設計したり、分別収集・再商品化の費用を負担するなどの役割を担います。市町村は、分別収集した容器包装を再商品化事業者に引き渡し、リサイクルを促進します。このように、消費者、事業者、市町村がそれぞれの役割を果たすことで、資源を循環させる仕組みが作られています。 化粧品も、容器や包装がこの法律の対象となるものが多くあります。例えば、プラスチック製のボトルやチューブ、ガラス製の瓶、紙製の箱などが該当します。普段何気なく使っている化粧品も、使い終わった後は適切に分別し、資源として再利用できるように心掛けましょう。小さなことですが、一人ひとりの行動が、限りある資源を守り、未来の環境を守ることに繋がります。