
化粧品とコメドの関係
皮脂や古い角質が毛穴に詰まって盛り上がった状態のことを、コメドといいます。これは、いわゆる「にきび」の初期段階と捉えることができます。コメドは、見た目によって大きく二つに分けられます。毛穴が閉じているため、白く見えるものを閉鎖面ぽうといいます。一方、毛穴が開いているため、酸化した皮脂が黒く見えるものを開放面ぽうといいます。どちらも、適切な処置をせずに放置すると、炎症を起こして赤く腫れあがり、やがて「にきび」へと進行してしまいます。そのため、にきびを予防するためには、コメドの段階で適切なケアをすることが大切です。
コメドができる原因はいくつか考えられます。まず、皮脂が過剰に分泌されることが挙げられます。思春期には、性ホルモンの影響で皮脂の分泌が活発になるため、コメドができやすくなります。また、肌の生まれ変わりであるターンオーバーが乱れて角質が厚くなったり、メイク落としや洗顔が不十分で毛穴が詰まることも原因となります。さらに、睡眠不足や食生活の乱れ、ストレスなどもコメドを悪化させる要因となります。これらの要因が重なり、毛穴に皮脂や角質が詰まることでコメドが形成されます。
コメドを放置すると、炎症がさらに悪化し、赤く腫れ上がったにきびへと進行します。炎症がひどい場合、にきび跡が肌に残ってしまう可能性もあります。にきび跡は、色素沈着によって茶色く残ったり、クレーターのように肌が陥没してしまうこともあり、見た目にも大きな影響を与えます。そのため、コメドの段階で適切なケアを行い、炎症の悪化を防ぐことが重要です。日頃から正しい洗顔や保湿を心がけ、生活習慣を整えることで、コメドの発生を予防し、美しい肌を保ちましょう。