
枝毛を防いでつやつや髪へ
枝毛とは、髪の毛の先がほうきのように細かく裂けてしまった状態を指します。まるで木の枝のように分かれていることから、この名前で呼ばれています。
私たちの髪の毛は、外側からキューティクル、コルテックス、メデュラという3つの層で構成されています。キューティクルは髪の表面を覆ううろこ状の薄い層で、外部からの刺激から髪を守り、水分を保つ役割を担っています。コルテックスは髪の毛の大部分を占める層で、髪の強度や弾力、色などを決定づけています。メデュラは髪の毛の中心部にある層ですが、全ての髪の毛にあるわけではなく、細い毛には存在しない場合もあります。
健康な髪の毛はキューティクルが整然と重なり合っており、内部のコルテックスをしっかりと保護しています。しかし、キューティクルが傷つくと、コルテックスが外部の刺激にさらされ、乾燥したり、摩擦によってダメージを受けやすくなります。そして、コルテックスがもろくなり、最終的に裂けてしまうことで枝毛が発生するのです。
枝毛になった部分は非常に弱いため、ブラッシングやタオルドライなどのちょっとした刺激でも簡単に切れたり、折れたりしてしまいます。そのため、枝毛を放置すると、髪の毛全体のまとまりが悪くなり、ツヤが失われ、絡まりやすくなります。また、枝毛の部分から裂け目がさらに進行し、傷みが広がる可能性もあるため、枝毛を見つけたら、できるだけ早く適切なケアをすることが大切です。
枝毛を防ぐためには、日頃からキューティクルを傷つけないように心がけることが重要です。例えば、髪を濡れたまま放置したり、高温でスタイリングしたり、強い力でブラッシングすることは、キューティクルの損傷につながるため、避けなければなりません。また、栄養バランスの良い食事を摂り、健康な髪を育てることも大切です。