
生理前の不調と上手につきあう方法
毎月の生理前に、心や体に様々な不調が現れることはありませんか? それはもしかすると、生理前症候群(一般的にピーエムエスと呼ばれるもの)かもしれません。生理前症候群とは、生理が始まる一週間から十日前くらいから始まる、心身の様々な症状のことです。
この症状は人によって実に様々です。精神的な症状としては、些細なことでイライラしたり、理由もなく気分が落ち込んだり、普段はやっている家事や仕事が億劫に感じたりすることがあります。まるで、感情のジェットコースターに乗っているかのようです。また、身体的な症状も現れます。下腹や腰に鈍い痛みを感じたり、頭がズキズキ痛んだり、体が重だるく感じたりする人もいます。さらに、普段は気にならない程度のむくみがひどくなったり、便秘がちになったり、肌の状態が悪くなったりすることもあります。まるで、体全体が敏感になっているかのようです。
症状の重さにも個人差があります。ほとんど症状を感じない人もいれば、日常生活に支障が出るほど辛い人もいます。あまりに症状が重い場合は、専門の医師に相談することをお勧めします。症状が重い軽いに関係なく、生理が始まると症状が軽くなるか、なくなることが多いのも生理前症候群の特徴です。
生理前症候群の原因ははっきりと解明されていません。しかし、排卵後に分泌が増える黄体ホルモンという女性ホルモンの影響や、普段の生活の仕方、心身のストレスなどが関係していると考えられています。自分の体と心と向き合い、生活リズムを整えたり、ストレスをため込まない工夫をすることが大切です。