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皆様は、最近髪の毛が抜ける量が増えたと感じたことはございますか？毎日の洗髪の際に排水溝にたくさんの毛が詰まっていたり、朝目覚めた時に枕にびっしりと毛が付着していたりすると、どうしても不安な気持ちになってしまいますよね。実は、私たちは毎日決まった量の髪が抜けているのです。健康な大人の場合、一日に抜ける髪の毛の本数は五十本から百本程度で、これは正常な範囲内とされています。しかし、この本数をはるかに超えて髪が抜けるようになったり、髪の毛一本一本が細くなってきたり、頭皮が透けて見えるようになってきたりした場合は、脱毛症の可能性が考えられます。 髪は、毛根と呼ばれる頭皮の中の器官で作られています。毛根は、毛乳頭と毛母細胞から構成されており、毛乳頭は毛母細胞に栄養を送り、毛母細胞は細胞分裂を繰り返して髪を成長させます。健康な髪は、成長期、退行期、休止期という一定の周期を繰り返しています。成長期は二年から六年ほど続き、この期間に髪の毛は伸び続けます。その後、二週間ほどの退行期を経て、三ヶ月から四ヶ月ほどの休止期に入ります。休止期を迎えた髪は、自然に抜け落ち、その後、毛根からは新しい髪が生えてきます。このサイクルが正常に繰り返されることで、私たちの髪は一定量を保っているのです。しかし、何らかの原因でこのヘアサイクルが乱れると、抜け毛が増えたり、髪の毛が十分に成長しなかったりといった症状が現れます。 脱毛には、様々な種類があります。男性によく見られる男性型脱毛症は、遺伝や男性ホルモンの影響で額の生え際や頭頂部の髪が薄くなる症状です。また、円形脱毛症は、自己免疫疾患が原因で頭皮の一部または全身の毛が抜ける症状です。さらに、生活習慣の乱れやストレス、栄養不足、病気なども脱毛の原因となることがあります。ですから、抜け毛が気になり始めた際は、自己判断せずに、早めに専門の医師に相談することが大切です。